インフルエンザがくれた偶然の必然
不覚にもこの3月期末の忙しい時期に
インフルエンザウィルスにやられました。
熱もそんなに上がらず、意外と元気だったので、
インフルエンザと診断されたときは思わず大きな声で
「え~っっ!!」と叫んでしまったほど。
旦那には「絶対にうつすなよ!!」と釘をさされ、
今週アポをとっていた仕事関係先に申し訳ありませんのメールや電話をしたら、
一気にウィルスに身体を侵略され、ふらふらに
ほんとについていない。
いや、自分が甘いだけなのですが。
でもね、おかげでいいこともありました。
それは久しぶりに小説を読む時間を持つことができたこと。
床にほったらかしにされていた息子の鞄をさぐってみつけた
すごいタイトルの小説
「君の膵臓を食べたい」
グロテスクすぎるタイトルを見て、こんな本読んでるのか と
息子の感性を疑っていると
私の干渉をいやがるはずの息子が「その本結構感動するよ」
とめずらしいことを言ったので読んでみることに。
タイトルとは裏腹な青春恋愛小説。
作者のセンスある言葉の使い方や私たちおばちゃんが使うことはないであろうウィットに富んだ十代の会話は、新鮮な刺激と感動を与えてくれました。
どこのどんな部分が私の心を動かしたのか自分でも分からなかったけれど
涙が止まらなかった。(鼻水も)
気が付けば、目の前にはティッシュのくずの山
大量の涙と鼻水と一緒にインフルエンザウィルスの8割方が私の身体から
抜け出てくれたのでしょうか
いつの間にか心も体もスッキリ爽快に。
毎日毎日人生のらせん階段をぐるぐる上っていた私を立ち止まらせてくれたインフルエンザと
絶対読むことのない本を読む機会を与えてくれた息子と
私の身体に溜まっていた悪いものをたくさん吐き出させてくれたこの小説の作者に
心から感謝したいと思った一日でした。
明日からはちゃんと働きます。(外にはまだ出れませんが・・)