第8回 絆映画祭にて
周南絆映画祭にて2作品鑑賞しました。
【永い言い訳】
交通事故で妻を亡くした小説家と同じ事故で妻(母)を失くした家族(夫、子供)が交流を深めながらいままで気づかなかった大切なことに気づき、成長していく映画
小説家サチオ(本木雅弘)は妻を失くしてもどこか冷めていて涙も流さない。
逆に妻の死を受け止められないトラック運転手大宮(竹原ピストル)は妻の事を思い出しては涙してしまう。
二人には温度差はあるけれど、妻を突然失ったことによる
心の傷は簡単には癒えない。
ゲス不倫して自分の評価ばかり気にして
人間としてはうすっぺらい小説家サチオだって
心のどこかに傷を負っていて
妻の存在の大きさに気づいたんだと思う。
涙腺はずーと緩みっぱなし。
それが決壊して涙がとめどなくあふれてきたのは、
大宮さんが妻の留守番電話のメッセージを削除したところ。
私も大宮さんと同じで
いつまでもずーといろんなことをひきずるタイプの人間だからかも。
【ふたりの桃源郷】
時の流れとともに少しずつ老いていく二人の姿に
いつしかやってくる自分の人生の終期についてあらためて考えさせられました。
あの山で自然と共存しながら生きていきたいという故郷愛や
いつまでもお互いを思いあう夫婦愛
お二人の人柄に胸が熱くなりました。
映画鑑賞後、
これを制作された監督の話を聞ことができたのですが、
お二人のことを思い出して感極まって涙される場面もあり、
この作品を撮っていくうちに深まったお二人との絆を感じました。